画像データ作成時の手順
撮影素材の色調補正作業(※1)を行った後、フォーマットやファイル名の統一作業を下の手順で行います。
- マスターデータの画像はできるだけ大きなサイズで、非圧縮もしくは低圧縮で保存しましょう。(※2)
- デジタルデータは例外を除き、カラースペースの広いRGBモードで保存します。
- ファイル名をネーミングルールで統一する。(※3)
- 画像作品リスト(※4)に、画像ファイル名と一緒に保存する。それと同時にバックアップも忘れずに行いましょう。
(※1)「色調補正作業」:写真編集ソフトには「Photoshop Lightroom」(adobe社)などがあります。
「写真編集といえばこのソフト」⇨
「Lightroomのチュートリアル」どこからでも写真を編集、整理、保存、共有⇨
余談ですが・・・タブレットやモバイルで、主にSNSを利用するだけならば、「Adobe Photoshop Camera」アプリを利用してはいかがでしょうか。新しいアプリなので、どの機種でも使えるわけではありませんが・・・。
(※2)いろいろな用途に利用できるように、マスターデータ画像は品質の高い状態で保存しましょう。
(※3)マスターデータは、いろいろなメディアで活用されます。インターネット上で扱うファイル名は2バイト文字(漢字・ひらがな・カタカナ)は使えず、文字数や文字コードにも制限があります。OS(オペレーティングシステム)にも制限があり、Windowsではファイル名が重なった「パス」を含め、最大の長さは「255文字」以内となります。32文字以内のファイル名であれば問題はまず生じないでしょう。英数字(小文字)と-(ハイフン)、_(アンダーバー)のみを使いましょう。
次の「画像データのネーミング例」⇨を参照してください。
(※4)画像作品リストには作品の説明文だけではなく画像ファイル名も記入し、マスターフォルダに画像データと一緒に保存しましょう。画像作品リストファイル作成にはスプレッドシート⇨を利用します。
画像データのネーミングルールが必要な理由
- 欲しいデータがどこに保存されているかを探すだけで、ムダな時間を要してしまう。
- 必要なファイルの名前を忘れてしまった。
- 同じ画像ファイルが、異なった名前で複数存在する。
- 無規則なファイル名にすると、どのファイルが最新版かわからない。
こんな経験はありませんか?これでは作業中のミスも多くなるでしょう。
では制作効率を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか。
通常「ドライブ>フォルダ>ファイル」の順にファイルを分類・整理することが多いと思います。これにファイル名の統一性を持たせると作業効率がよりアップします。ファイル一覧画面でプロジェクト内容を把握するには、フォルダとファイルのネーミングに工夫が必要です。またフォルダは1~2階層で整理し、フォルダ名には簡潔で分かり易い名前(日本語OK)を付けてください。
ファイル名ネーミングルールのまとめ
私が使用しているファイル名の例をご紹介します。
制作年月+カテゴリー+展覧会名+(01).jpg
制作年月 2020年6月の場合、202006
カテゴリー ここではアートの分類例を挙げます。 oil
short name | category name |
---|---|
ja | ja paint |
oil | oil paint |
wat | water paint |
draw | drawing |
esq | esquisse |
pub | publication |
card | postcard |
cal | calendar |
standby | standby image |
other | other |
展覧会名 gallery-name
作品番号 展覧会時の作品番号 03
拡張子 ファイルの拡張子(画像ならばjprg、動画はmovとファイル合った拡張子を利用します).jpg
【例】202006oilgallery-name03.jpg
マスターデータ内のファイル名はできるだけ短く、ネーミングルールを統一して整理しましょう。