いつころからか作品の記録には、デジタルカメラ撮影が主流となりました。一眼カメラだけでなくモバイルのカメラ機能も年々驚くほど”高機能””高画質”になっています。今では手軽に身近な作品を、静止画や動画に記録できるようになりました。
ところで年配のアーティストの皆様は、アナログカメラ時代に撮影した作品フィルムをデジタル化されましたか?
これらの画像データを使ってDMやWebサイトなどに利用する場合、まずはデジタルデータが必要となります。ここでは自宅・アトリエに眠っている作品を記録した印画紙、ネガフィルム、リバーサルフィルムをデジタル化する方法をご紹介します。確かに業者に依頼する方法もありますが、価格が・・・。
作業時に必要な小物
実作業にはネガ・ポジフィルムにホコリや指紋がつかないように、事前に手袋、ブロワー、クロス、エアスプレーなどを用意しましょう。
デジタル化作業後の画像データの補正処理
スキャナー後のデジタルデータは、PC上で色調補正用のソフトを使い調整を行います。フォーマットによっては「RAW現像」が必要な場合もあります。
いろいろなスキャン方法の特徴
スキャン方法 | 簡易度 | 作業スピード | カメラ機種制限 | 高画質 | 低価格 |
---|---|---|---|---|---|
フィルムスキャナー | 〇 | ◎ | 利用せず | △ | ◎ |
フィルムデュプリケーター | 〇 | 〇 | 有 | 〇 | △ |
ライトボックス | △ | 〇 | 無 | 〇 | △ |
フラットベットスキャナー | 〇 | 〇 | 利用せず | 〇 | △ |
画質はそれなりのフィルムスキャナー
(フィルムスキャナー+メモリー)
パソコンを使わず、気軽にスキャナ作業を行うことができます。入力フィルムサイズはスキャナ機器によって異なるので注意しましょう。高価格ではあるがプロレベルの画質と中判および 35mmフィルムに対応しています。
カメラの機種制限があるフィルムデュプリケーター
(一眼カメラ+マクロレンズ+固定用三脚+フィルムデュプリケーター)
三脚で機種制限のある一眼カメラとマクロレンズを固定し、レンズ前方にフィルムデュプリケーターを接続。カメラ自体はフラットな安定した明部に向け撮影します。光源に「LEDライト」を使用すればより安定します。フィルムサイズは入手した「フィルムデュプリケーター」の仕様に左右されます。
ライトボックスを使い、一眼カメラで撮影
(一眼カメラ+マクロレンズ+固定用三脚+ライトボックス+フィルムスキャンマスク)
ライトボックス上にフィルムを置き、三脚で固定した一眼カメラ・マクロレンズで真上から撮影します。この場合、一眼カメラやマクロレンズの機種制限はありません。フィルムサイズは大判までスキャンできます。
歪みの無いフラットベットスキャナー
(パソコン+フラットベッドスキャナー+フィルムホルダー)
高解像度の入力スキャンは時間を要します。様々なフィルムでスキャンされる方にオススメです。またフラットベッドスキャナーの構造上、カメラ撮影時のような画像の歪みはありません。
ここでは具体的なソフト名や機種名を紹介していません。必要な方は下の「キーワード」で検索し、最適な機材や機種を見つけてください。
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